
オカノ薬局 明石駅店 | 調剤室と待合の小さな改善がつくる、大きな使いやすさ
今年の5月に、オカノ薬局 明石駅店の調剤室・投薬カウンター周りの改装設計を担当させていただきました。
調剤室にある分包機の入れ替えに伴い、「せっかくなら、この機会に使いづらい部分を見直したい」というご要望をいただき、
連動していくつかの改善に取り組みました。
まずは、水剤台と流し台の“使いやすさ”を改善
最初の課題は、水剤台と流し台の「使いにくさ」。
そこで今回は配置を見直し、水剤台は新設、流し台は別注ステンレスで作り直しました。
必要最低限の流し部分と、横に作業しやすいスペースを確保することで、作業効率の改善につながる形に。
さらに、水跳ねで周囲が汚れる問題に対しては、ステンレスの立ち上げ板でカバー。
(以前にアスピア前店でも採用して好評だった仕様です!)
Before
After
高さも水剤台ときっちり揃い、見た目も動きもスッキリまとまりました。
水剤台の上の棚は撤去してしまい、余っていた空中のスペースに棚を設置。
これにより、収納も十分な広さを取ることができました。
プライバシーを守るための「投薬カウンターの間仕切り」
次の改善は、投薬カウンターの間仕切りパネル。
薬の説明をする場所なので、「隣の人に聞こえるのが気になる」という声はどこの薬局でも耳にすることはあると思います。
そこで今回は、投薬時に“半個室のように感じられる”高さに設定し、隣が気にならないよう視線と音の両方を程よくカット。
また、パネルを高くすると影ができるため、ダウンライトを追加して陰をなくしています。
Before
After
そしてこのパネル、荷物置きの形に合わせて切り欠き加工をする必要がありましたが、
事前に寸法確認を徹底したことで、現場ではピタッと納まりました!
既存パネル撤去作業。
新設パネル設置前。荷物置きの部分を先に加工して製作しています。
パーティション図面
待合の椅子は“一人がけ”に変更して通路を広く
明石駅店では、車いすやベビーカーで来られる方もいらっしゃるとの事。
そのため今回の改装ではソファをやめて、一人掛け椅子に変更しました。
一人掛けにすることで必要に応じてレイアウト変更もしやすくなり、柔軟性のある待合になりました。
椅子の張地はダークグリーンへ。
店内のやわらかい色調に対して、ダークグリーンがほどよいアクセントとなって空間全体を引き締めました。
Before
After
設計で一番気をつけたのは「排水位置」
今回の工事で唯一リスクがあったのが、排水位置。
既存流し台の下からギリギリ排水位置が確認できたものの、
新しいシンクの横引き配管が水剤台の台輪(ベース)部分に干渉する可能性がありました。
そこで、メーカーさんと綿密に打合せし、台輪の高さを少し上げることで解決。
横引き配管がきっちり収まるように調整しています。
流し台を撤去すると排水の位置がはっきりわかります。
すっぽりと良い感じに排水が納まってくれました。
おかげで、見た目もキレイに仕上げることができました。
“改装であること”を前提にしたデザイン調整
今回の工事は部分的な改装だったため、新しくつくる部分が悪目立ちしないように、既存什器との“なじみ”を大切にしました。
木目の面材は細かく見ると違いはありますが、ぱっと見では連続して見えるものを選定。
既存の空間に自然に溶け込むよう調整しています。
改装を終えて
全体として大掛かりな工事ではありませんが、毎日の業務のストレスを減らすポイントを整理して改善していくと、
調剤室も待合も、確実に使いやすくなります。
スタッフさんが効率よく動けて、患者さんも安心して滞在できる。
そんな“ちょうど良い改装”になったと思っています。
ちょっとした改善の積み重ねが、日常の心地よさにつながる。
今回の明石駅店での改装は、「小さな改善の積み重ねが、日常の心地よさを生む」ということを、
あらためて実感するお仕事になりました。
【デザイン実績】
Client Information
| LOCATION | 明石市大明石町1丁目3-3 |
|---|---|
| COMPLETION | 2025年5月 |
| CONTRACTOR | 株式会社空間工房マトリックス |


















