神戸の店舗デザイン・設計 gio design(ジオデザイン)

神戸にある店舗デザイン・設計のgio design(ジオデザイン)。

ジオデザインのメモ書き

設計監理(設計や施工の風景) 2025.12.8

厨房を残したまま、スマホ修理店をつくるというデザイン

少し前に設計させていただいた「iCracked Store アクタ西宮」のお話です。

場所は、アクタ西宮 西館の1F。

このフロアは“飲食店専用区画”です。

 

入居した区画も元々は飲食店として使われていた場所で、 区画オーナーさんからは

「すぐに飲食店として戻せるように、厨房区画は残してほしい」という条件がありました。

 

一方で入るのは、スマホ修理の専門店「iCracked Store」。 —— 厨房とスマホ修理。

かなり相性が悪そうですよね。笑

 

 

 

現場調査をして

 

外観から見るその姿は、完全に飲食店でした。笑

 

一方で、内部は物が少なくシンプルで、レイアウト自体はしやすそうな印象でした。

 

ただ、やはり一番の課題は厨房。

油の臭いもあり、フードはギトギト。

 

 

 

条件がある中でのデザイン

 

「厨房は残す」

「でも、飲食店には見えないデザイン」

「限られた予算の中で、iCrackedというブランドをちゃんと立たせる」

条件を並べると、意外と難しいな… と思いながら、

 

「厨房をどう隠すか」

「どうすれば飲食店に見えなくなるか」

そんなことを考えながらデザインを進めました。

 

 

 

 

工事風景

 

入口となる外壁は、店内が見えるガラス張りにするため撤去しました。

 

もう一方の壁は、和風な塗り壁だったため、下地のボードだけを撤去し、表層を変更。

 

厨房が見えていた部分には新たに壁を立て、スタッフルームとして使えるようにしています。

(厨房の区画や設備はそのままに。)

 

 

 

 

やったことは、とてもシンプル

 

やったことは、実はそんなに多くはありません。

・入口はガラス張りにして、開放感を出す

・壁はシンプルに白へ変更

・厨房の前にはブランドカラーの壁を立て、視線を誘導

・厨房は表に出さず、スタッフルームとして活用

文章にするとそれだけです。

 

「厨房をどう隠すか」

「どうすれば飲食店に見えなくなるか」

条件があるからこそ、考えどころがはっきりしていた設計でした。

 

 

 

 

ちなみに一番大変だったのは…

 

厨房の清掃かもしれません。笑

フードの中は油でギトギト。

掃除しても、掃除しても油が落ちてくる。

グリストラップの中も虫が湧いていたり、、、

ここで働くスタッフさんも、これでは辛いだろうと業者さんが頑張って掃除をしてくれていました。

見えない部分ですが、意外と大切な工事だと思います。(__)

 

 

 

 

条件があるから、デザインは面白い

 

「厨房を残したまま、スマホ修理店を成立させる」

一見メチャクチャな条件だったのですが、これをどう解決するか。

そこを考えるのも、デザインの面白さかもしれません。(^^)

 

 

 

 

 

 

【デザイン実績】

 

iCracked Store アクタ西宮

 

 


ウェブサイト:iCracked Store アクタ西宮
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