神戸の店舗デザイン・設計 gio design(ジオデザイン)

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ジオデザインのメモ書き

設計監理(設計や施工の風景) 2025.10.2

水冷パッケージエアコンを導入した話

去年、さんプラザ内にあるテナントに「エアコンを設置したい」と、ご相談をいただきました。

ただし、その場所は「空冷式のエアコンを設置できない」という制約が…。

さんプラザ内の一部区画はビルの都合上、「冷媒配管が出来ない」のと「室外機を設置する場所が無い」とのこと。

つまり、選択肢は“水冷式エアコン”一択なんですと説明を受けました。

 

 

水冷式って…?

正直に言うと、水冷式のエアコンと聞いて頭に浮かんだのは、14、5年前に見た巨大設備。

古い百貨店の中にある“ドデカい機械”というイメージしかありませんでした。

(水冷チラー方式ってやつだったかな??)

なので、施設管理の設備担当者さんとの会話も最初はまったくかみ合わず…。

「小さい空間用の水冷式なんてあるんですか?」と普通に聞きました。(笑)

 

 

実はある、でも…

調べてみると、小空間用の水冷式パッケージエアコンは確かに存在していました。

ただし問題がいくつか。

 

・価格がめっちゃ高い

・バリエーションが少なすぎる

・一番小さい容量でもサイズが大きい(テナントの面積が極小なんです。)

 

しかも重いので設置も大変。

正直「これは誰が得する設備なんや…」とツッコミました。(・.・;)

 

 

そして工事へ

予算や施工方法について話がまとまり、いよいよ工事開始。

設計としては出番が少なかったのですが、せっかくなので“水冷式エアコン”とやらを拝みに現場へ。

すると、天井裏にまあまあ大きな機械が設置されていました。

 

一般的な空冷式のエアコンとは違い、室外機は不要。

その代わりに、冷却水や温水管が配管されています。

 

この本体からダクトを通って風が送り込まれます。

ダクトは元々あったものを再利用。

 

その他にも、今は使われていないダクトがウジャウジャ残されている。

何が何なのかもうわからない…..。

しかも天井は何故かデッキプレートが敷かれていて、“中二階”のような構造。

これはこれで不思議な空間でした。

 

 

ちなみに下から見るとこんな感じ。

吹き出し口だけなので、どこに本体があるか分からないですね。

 

 

小さい空間に大掛かりな工事

最終的にエアコンは無事設置され、これで暑さ寒さをしのげる環境に。

とはいえ、小さなテナントにしてはかなり大掛かりな工事でしたね。

“水冷式パッケージエアコン”という存在を改めて知ることができた、ちょっと珍しい経験でした。

今後扱うことは無いと思いますが….(‘ω’)笑

 

 

 

 

【その他のメモ書き】

 

その工事、想像の3倍します ― 商業施設B工事の実話

 

 

 

 


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