
同じようなタイルを何枚も見比べて1時間….デザイナーの地味すぎる戦い
この前やっていた仕事内容。
ひたすら黒やダークグレーの磁器質タイルとにらめっこすること。
これとか。
こんなのとか。
こんなのもあるよ。
一言にグレーといっても色々とあるんです。
「え、これ全部ほぼ同じやん!」とか「暇なんか!?」と思う方もいるかもしれません。
でも、デザイナーにとっては、微妙な色味の違いが空間の印象を大きく左右するので大切なんです。
今回のプロジェクトでは、外部に使う磁器質タイルと内装で使う塩ビタイルの色を揃え、空間全体に統一感を出すことが目的。
そのため、同じような色味のタイルを何枚も並べては比べ、また並べては比べる、という作業を繰り返します。
この作業だけで、なんと1時間。(^^;
(カタログから探して、サンプル取り寄せることまで考えると2、3時間かかってるかもしれません。💦)
でも、この地味な努力があってこそ、理想の空間が生まれるのです。笑
微妙な光の加減や柄の雰囲気を確認しながら、最終的にぴったり合う組み合わせを探していきます。
そしてついに、塩ビタイルと磁器質タイルがぴったり合う瞬間!
厚み以外は結構ピッタリではないでしょうか??
こうして、誰にも知られずにひっそりと地味な作業を重ねることで、空間全体の印象が整えられるのです。
参考までに….
過去にデザインした空間ですが、こちらも外部の磁器質タイルと内装の塩ビタイルの色を揃えています。
(少しわかり辛いですが。)
デザイナーという言葉だけを聞くと絵だけを描いているように思われがちですが、
裏側にこんな「地味だけど重要な努力」が隠れています。笑
次にお店の床や壁を見かけたときは、そんな裏側を少し思い出してみてください。\(^o^)/
【デザイン実績】