
たまごもジェラートも景色もごちそう。北海道で感じた「土地を生かす空間設計」
北海道を旅すると、まず驚かされるのはそのスケール感でした。
広大な牧草地と、どこまでも続く空、ぽつんと建つお店。
その佇まいそのものが、もう非日常。
今回訪れた 「マザーズプラス」 と 「レークヒル・ファーム」 は、まさにこの「土地を生かした設計」でした。
【マザーズプラス】
広い敷地の真ん中に、優雅にたたずむオシャレな建物。
中に入ると、目に飛び込んでくる「パック詰めライン」。
「ここで検品されるのか」という安心感と、「新鮮な卵なんだろう」という期待感が同時に湧きます。
カウンター席に腰を下ろすと、目の前には北海道らしいのびやかな景色。
おしゃれな内装も素晴らしいけれど、それ以上に「自然そのものがインテリア」になっている感覚が贅沢でした。
そして、その景色を忘れるくらいに美味しかった シュークリームとソフトクリーム!!
この組み合わせは、土地を最大限に生かしたおもてなしだと感じました。
動線のつくり方も良かったです。
正面入り口とは反対方向に卵の導入口があるため、自然と「奥には何があるんだろう?」と視線と足が奥へ向かいます。
その結果、店内をすべて見て回ってしまう——存分に楽しめるレイアウトでした。
【レークヒル・ファーム】
こちらも、広大な土地に建物がぽつんと構えるお店。
店内の大きな窓からは景色が広がり、外には牧草地の中に点在するガーデンファニチャー。
この「ただ牧草地の中にテーブルが置いてある」というのが、もう贅沢ですよね。
ジェラートを店内で味わうもよし、外の風に吹かれながら食べるもよし、お花畑を眺めながら食べるもよし。
選択肢が広く、来る人それぞれが「自分の時間」を楽しめる造りになっていました。
景色も自然の空気も建物の一部として取り込むデザイン。これは都市部ではなかなか難しい計画です。
【景色を食べる】
マザーズプラスもレークヒル・ファームも、共通しているのは 「自然をデザインに組み込む」 という姿勢。
建物や内装を美しくするだけではなく、その土地にしかない空気感を活かすことで、食べ物の価値までも高めてしまう。
都市部では真似しづらい部分もありますが、「どうやって環境そのものを設計に取り込むか」という視点は大切ですね。
北海道で過ごした時間は、まさに「景色を食べる」贅沢そのものでした。φ(..)メモメモ
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