神戸の店舗デザイン・設計 gio design(ジオデザイン)

神戸にある店舗デザイン・設計のgio design(ジオデザイン)。

ジオデザインのメモ書き

設計の視点 2026.3.23

厨房からの水漏れ。原因は“まさかの1mmの穴”

今回のお話は、とある飲食店で実際にあった水漏れの事例です。お店は2階にある飲食店で、1階には物販店が入っている建物。

築年数は古く、建てられてから60年ほど経っています。

ある日、1階のテナントから「天井から水が漏れている」と連絡がありました。場所はちょうど、2階飲食店の厨房の下あたり。

工務店さんと1階の天井内を確認すると、床スラブのクラックから水がにじみ出ている状態でした。

 

 

この時点で想定できるのは、

・防水層の破れ

・そこに水が回り込み、クラックから下階へ漏水

 

飲食店の方に状況を確認すると、ちょうどそのタイミングでグリストラップが詰まり、側溝に数センチの水が溜まっていたとのことでした。位置的には“水上”側からの漏水だったのですが、側溝に水が溜まっていたので、そこから水が浸入したのかと考え、付近の床を一部開口して確認することにしました。

 

 

床下を見てみると、厨房のコンクリートブロック付近から水が滲んでいる状態。やはり、防水層が切れている。

 

 

ただし、厨房の床を全面的に斫って防水をやり直すのは現実的ではないため、まずは応急処置として、

・グリストラップの清掃

・漏水が疑われる側溝部分のFRP防水

を行い、様子を見ることにしました。

しかし、1〜2週間後。また水漏れ。

再度確認すると、床下はやっぱり濡れている。不思議なのが、漏れているのが水上なんですよね...

感覚的には「どこかからずっと水が回り続けている」状態でした。原因が特定できないまま、応急処置と確認を何度か繰り返す。

そんな中、ようやく原因が見つかりました。グリストラップの内部。仕切り板を差し込む溝の部分に、1mmほどの小さな穴が開いていたのです。

 

 

本当に偶然見つけたレベルです。ですが、この穴からグリストラップ内の水が常に床下へ流れ続けている状態でした。そこに防水層の破れとスラブのクラックといった条件が重なり、結果として1階への漏水につながっていました。

最終的には、グリストラップ自体にFRP防水と側溝にもFRP防水を行い、水が集中して流れ込むところを完全に防水することに。そうすることで、ようやく水漏れは止まりました。

 

僕自身、グリストラップにも穴が開くという初めての経験でしたが、こんなこともあるので皆さんの参考になればと思います。

※水漏れが起きないことが一番ですが。(‘ω’)

こういうことを経験すると、厨房の作り方も考えさせられますね。

 

 

【その他のメモ書き】

 

店舗で繰り返すカビ問題


 ブログ一覧 

PROJECT

gio designが取り組んでいるプロジェクトのご紹介。

  • IMAGINE

    gio designが考えるデザイン。gio designが表現するスタイルのご提案。

  • remodeプロジェクト

    株式会社モード・ナカムラとの共同プロジェクト「ReMODE(リモード)」。

  • TUMUGI PROJECT

    おいしい!が彩る、笑顔の時間をつむごう。TUMUGI PROJECT

ページのトップへ